《BOOK》マーガレット アトウッド / 侍女の物語
巧い。
近未来のアメリカ、ある女性:オブフレッドの一人称。
彼女の日常と思い、旧時代への回想でページは進む。
タイトルの『侍女の物語』の“物語”というのも、キーワード。
彼女は、書きたい、でも《侍女》は紙もペンも持つことは許されていない、という意味合いのことが端々に書かれていて、「じゃあ、今わたしが読んでいるコレは何?」という違和感があるが、最終章ですべてタネ明かしされて、もの凄く納得。
もともとの組み立ても上手なんだけど、翻訳がいい。
読んでいて、途中から翻訳モノだということを忘れていた。
しかも、著者は女性だけれども、訳者は男性。
なのに、全然嫌な感じがしない。
多分、原文もいいんだろうけど、訳者の腕も相当なものでしょう。
素晴らしかった。
2006年06月09日 BOOK トラックバック:0 コメント:0