《BOOK》リリー・フランキー / 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
装丁もリリーさん、なんですね。
白地に東京タワーの朱色、上下に入ったゴールドのライン、紙はシックなつや消し。
前作の《
ボロボロになった人へ
》の装丁もとても好きで、装丁は誰かな、祖父江さんかな?とクレジットを見たら、装丁:リリー・フランキー のクレジットがあってこの人はホントに芸達者だなあ、と驚いた。
でも、今作ではリリーさんの本名がクレジットされている。そして扉の題字は文中“オトン”として登場するお父様。
読んでいる途中で気付き、改めて今作が一分のブレもなく、家族の物語であることに、痺れた。
私ごときが言うことは何もありません。
すごくちゃんとした私小説、テクニック云々よりも物語に関わっている人たちへの愛情と伝えたいことの情熱が勝っていて、圧倒される。
リリーさん独特の、ひと言多い言い回しにクスリとしたり、涙したり。
そして、リリーさんのエッセイで感じる、あの無頼派なところはこうやって培われたのか。。。と感心。
家族モノ、は私がもっとも苦手とするジャンルで、装丁の美しさに何度も手を伸ばし、でも帯の言葉たちを目にして、怖気づいていました。
実家に戻るための飛行機を待つ羽田で、手持ちの文庫本を読み終えてしまい、ついに手に取った。
読んで良かった、と思う。
2006年03月21日 BOOK トラックバック:0 コメント:0