《BOOK》島田雅彦 / 彼岸先生
本棚の整理をしていて、出てきた。
もう随分前に読んだっきりだったなあ、と思い、読み始めた。
今、菊人が先生からの手紙を読み始めたところ。
確か、新刊で出たときの帯に「現代の[
こころ
]」みたいなことが書かれていました。
私は漱石の[
こころ
]は好きで、何度も読み返していますが、[彼岸先生]も嫌いではありません。
骨組みが似てはいるけど、それはそれ、これはこれ、という感じで読むことが出来る。
島田さんの、シニカルでありながら隙のない文章は、読む者を集中させる。
読後感はスポーツをやった後に近い。
読んで(やって)いるときにはあれやこれやを考えない、でも読んだ(やった)後にフラッシュバックのようにいろいろと思い起こさせ、考えさせられる。
[彼岸先生]もしかり。
地下鉄に乗っているたった10分間、読んだだけでも考えることてんこもり。
改札を出るときに、妙に疲れていたりして。
でも、その疲れが心地よいんですよね。
それが、一気に読んでしまわず、丁寧に丁寧に読む理由かも知れません。
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彼岸先生
2005年07月23日 BOOK トラックバック:0 コメント:0